看護師の仕事では、ナースコール、処置、検査、記録など、いくつもの仕事が同時に重なることがあります。
「どれから手をつければいいの?」「全部急いでいるように見える…」と、優先順位に迷った経験がある人も多いのではないでしょうか。
この記事では、看護師が仕事の優先順位を考えるときの基本と、予定外のことが重なったときに仕事を整理するコツをわかりやすくまとめます。
看護師の仕事は「優先順位」で迷いやすい
やることが一気に重なる
看護師の勤務中は、予定していた業務だけを順番に進められるとは限りません。ケアをしている途中にナースコールが鳴ったり、別の患者さんへの対応が必要になったりと、やることが一気に増えることがあります。
予定どおりに進むとは限らない
朝に立てた予定も、患者さんの状態や検査時間、急な指示などによって変わります。そのため「最初に決めた順番を守る」ことより、その時点の状況に合わせて予定を組み直すことが大切です。
新人のうちは判断に迷うことも多い
経験が少ないうちは、どの仕事を先にすべきか判断するための材料がまだ十分にそろっていません。迷うこと自体を失敗と考えず、確認や相談をしながら判断の基準を増やしていきましょう。
看護師が優先順位を考えるときの基本
患者さんの安全や状態を確認する
まず大切なのは患者さんの安全です。仕事が重なったときは、それぞれの患者さんの状態を確認し、すぐに対応が必要な変化がないかを考えます。
緊急性を考える
「今すぐ対応する必要があること」と「少し待てること」を分けて考えます。緊急性の判断に迷う場合は、自分だけで決めず先輩やリーダーへ相談しましょう。
時間が決まっている仕事を確認する
検査や処置など、時間が決まっている業務もあります。患者さんの状態と緊急性を確認したうえで、時間の制約がある仕事を整理しておくと、次の行動を決めやすくなります。
あとでもできることを分ける
すべてを同時に終わらせようとすると、かえって頭の中がいっぱいになりがちです。「今でなくてもよい仕事」をいったん分けるだけでも、目の前の仕事に集中しやすくなります。
仕事が重なったときの整理方法
まず「今やること」を整理する
仕事が重なったときほど、全部を一度に考えないことがポイントです。まず「今やること」を決め、その次に何をするかを整理していきます。
頭の中だけで全部管理しない
忙しくなるほど、覚えておこうと思っていたことが抜けやすくなります。勤務先のルールに沿ってメモやワークシートなどを活用し、必要な仕事を見える形にしておくと整理しやすくなります。患者情報の取り扱いには十分注意しましょう。
予定が変わったら優先順位も組み直す
一度決めた優先順位にこだわる必要はありません。患者さんの状態や病棟の状況が変われば、優先順位も変わります。その都度「今は何を先にするべきか」を考え直します。
自分だけで抱え込まない
対応が重なり、自分一人では難しいと感じたら早めに周囲へ相談します。助けを求めることも、安全に仕事を進めるための大切な判断です。
優先順位がわからなくなったときは?

迷った段階で先輩やリーダーへ相談する
「もう少し自分で考えてから」と抱え込むより、判断に迷った段階で相談するほうが安全につながる場面があります。特に患者さんの状態に関わる判断では、早めの共有を意識しましょう。
何に迷っているのか整理して伝える
相談するときは「何と何が重なっているのか」「自分はどちらを先にしようと考えているのか」「何が判断できないのか」を整理して伝えると、相手も状況を把握しやすくなります。
あとから振り返って次の勤務につなげる
勤務が落ち着いたら、迷った場面を振り返ってみるのもおすすめです。「先輩は何を基準に判断していたのか」を確認すると、次に似た場面が起きたときの判断材料になります。
新人看護師が優先順位で焦らないためのコツ
最初から全部できなくても大丈夫
優先順位の判断は、知識だけでなく経験を重ねながら身についていく部分もあります。最初からすべてを迷わず判断しようとせず、一つずつ基準を覚えていきましょう。
先輩の動き方を観察してみる
先輩が仕事の順番を変えたときに「なぜ今こちらを先にしたのだろう」と考えてみると、優先順位の考え方が見えやすくなります。わからなければ、落ち着いたタイミングで理由を聞いてみるのも学びになります。
自分なりの仕事の整理方法を作っていく
仕事の整理方法は人によって少しずつ違います。勤務先のルールを守りながら、自分が確認しやすい順番やメモの取り方を見つけていきましょう。
看護師ならわかる?優先順位あるある
「これをやろう」と思った瞬間に別件が入る
「よし、次はこれ!」と決めた直後にナースコール。看護師の予定は、決めたそばから更新されることがあります。
頭の中の予定表が何度も書き換わる
朝に考えた順番が、お昼にはすっかり別物になっていることも。予定変更に対応するのも看護師の仕事の一部です。
「今度こそ記録」がなかなか来ない
「この対応が終わったら記録しよう」と思ったところに次の仕事が入る。そんな日ほど、記録の時間が遠く感じることがあります。
落ち着いたと思ったときほど油断できない
ようやく一段落したと思った瞬間に新しい対応が必要になることも。「今日は落ち着いているかも」は、心の中だけにしまっておきたくなる看護師あるあるです。
まとめ|優先順位は「最初に決めたら終わり」ではない
看護師の仕事では、患者さんの状態や周囲の状況によって優先順位が何度も変わります。
大切なのは、最初に決めた順番を最後まで守ることではなく、患者さんの安全や緊急性、時間を確認しながら、その都度整理し直すことです。
迷ったときは一人で抱え込まず、先輩やリーダーへ相談することも大切です。経験を重ねながら、自分なりの仕事の整理方法を少しずつ作っていきましょう。
優先順位に迷う日は、「もっと早く判断できたら」と焦ってしまうこともあります。
でも、状況が変われば優先順位も変わります。
整理し直すこと、迷ったら相談することも大切な仕事のひとつ。
ひとつずつ経験を重ねながら、自分なりの考え方を作っていきましょう。









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