「よし、手洗い終わった!」
そう思って仕事に戻ろうとした瞬間、誰かに呼ばれて別の対応へ。
そして対応が終わったら、また手指衛生。
看護師として働いていると、そんな「さっきやったところなのに!」というタイミングが重なることがありますよね。
もちろん、必要なタイミングでの手指衛生はとても大切。
今回はそんな看護師の「手洗いあるある」を入口に、忙しい勤務中でも確認しておきたい手指衛生のタイミングや、忘れないために意識したいポイントをまとめます。
看護師の「さっき手を洗ったのに!」あるある

手洗いを終えた直後に用事が入る
手指衛生を終えて「よし、次!」と思ったところで、同僚から声をかけられる。
必要な対応なので向かうけれど、心の中では「このタイミングか〜!」となってしまうことも。
忙しい病棟では、予定どおりに仕事が進むとは限りません。ひとつ終わったと思ったら、すぐ次の用事が入るのも看護師の日常です。
対応したら、また手指衛生
別の対応を終えたら、必要に応じて再び手指衛生。
「さっきやったから、もういいかな」ではなく、そのときのケアや接触に応じて判断することが大切です。
回数だけを見ると「また?」と思ってしまいますが、それだけ患者さんと関わる場面が多い仕事ともいえます。
なぜか手洗い後に声をかけられる
そして不思議なことに、手指衛生を終えた瞬間ほど誰かに呼ばれる気がする——。
もちろん偶然なのですが、忙しい勤務中には妙に印象に残ります。
「まただ〜」と思いながらも必要なことはきちんと行う。そんなところまで含めて、看護師あるあるなのかもしれません。
忙しい勤務中でも手指衛生が大切な理由

手を介した微生物の伝播を防ぐ
医療現場では、手を介して微生物が伝播する可能性があります。
WHOは手指衛生を医療関連感染を減らすための重要な対策として位置づけ、医療従事者が手指衛生を行うべき重要なタイミングを示しています。
忙しい勤務中であっても、必要な場面で手指衛生を行うことが患者さんと医療従事者双方を守ることにつながります。
必要なタイミングで行うことが大切
大切なのは、単純に「一日に何回やったか」ではなく、必要なタイミングで適切に行うこと。
WHOの「My 5 Moments for Hand Hygiene」では、患者さんへの接触やケアの流れに合わせて5つの重要なタイミングが整理されています。
「さっきやったから」では判断しない
数分前に手指衛生をしていても、その後の行動によっては新たに手指衛生が必要になる場合があります。
「さっきやった」という時間だけで判断せず、何に触れ、これから何をするのかを確認することが大切です。
手指衛生のタイミングを改めて確認しよう

WHOが示す「My 5 Moments for Hand Hygiene」は、次の5つです。
患者さんに触れる前
患者さんに近づき、触れる前に手指衛生を行います。
清潔・無菌操作の前
清潔・無菌操作を行う直前も、重要な手指衛生のタイミングです。
体液に触れた可能性がある後
体液への曝露リスクがあった後には手指衛生が必要です。WHOは、このタイミングには手袋を外した後も含めて示しています。
患者さんに触れた後
患者さんへの接触を終え、その場を離れる際にも手指衛生を行います。
患者さんの周辺環境に触れた後
患者さん本人に触れていなくても、患者さんの周辺にある物品や環境に触れた後は手指衛生のタイミングになります。
CDCも、患者さんへの接触前、無菌操作前、患者さんや患者周辺への接触後、血液・体液などへの接触後、手袋を外した直後などに手指衛生を行うことを推奨しています。
なお、具体的な方法や感染対策については、所属する医療機関の感染対策マニュアルや手順も確認してください。
忙しいときこそ手指衛生を忘れないために

自分なりの流れを作る
業務の流れの中で「この場面では手指衛生」と結びつけておくと、忙しいときにも確認しやすくなります。
ただし、自分なりの習慣だけに頼るのではなく、必要なタイミングそのものを理解しておくことが前提です。
急いでいるときほど必要なタイミングを確認する
ナースコール、処置、記録、同僚からの声かけ……。
いくつもの仕事が重なると、頭の中がいっぱいになることもあります。
そんなときこそ「これから何をする?」「その前後に手指衛生は必要?」と一度確認することを意識してみましょう。
勤務先の感染対策ルールを基準にする
感染対策の具体的な手順は、勤務する施設や場面によって確認すべき事項があります。
迷ったときは自己判断だけで済ませず、勤務先の感染対策マニュアルやルールを確認し、必要に応じて担当者や上司へ相談しましょう。
「また手洗いだ…」も看護師の日常のひとコマ

「さっき手を洗ったばかりなのに!」
そう思った直後にまた用事が入り、必要なタイミングで再び手指衛生。
忙しい勤務では、そんなことが何度も重なる日もあります。
でも、回数そのものに振り回されるのではなく、そのとき必要な手指衛生をひとつずつ行っていくことが大切です。
「まただ〜」と心の中で思うくらいは、看護師の日常のひとコマ。
今日も忙しい勤務、本当におつかれさまです。
今回のテーマになった、みなみ・こはる・ゆずの「手洗い後、なぜか用事が発生する。」4コマはこちらからどうぞ。

忙しいときほど、なぜか用事って重なるんですよね。
「今ちょうど手洗い終わったところなのに〜!」なんて思う日があっても、必要なことをひとつずつ。
完璧に全部をこなそうと焦らず、今日も安全第一でいきましょう。
ひだまり病棟のみんなも、今日も元気に勤務中です🌸
参考情報
この記事の手指衛生に関する一般的な情報は、WHO「My 5 Moments for Hand Hygiene」およびCDCの医療従事者向け手指衛生情報を参考にしています。実際の業務では勤務先の感染対策マニュアル・手順を確認してください。

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