「なんで今日に限って、こんなに一気に重なるの……?」
ひとつの仕事を進めている途中で別の対応が入り、さらに確認することが増えていく。
病棟で働いていると、そんな「なぜか全部同じタイミングで来る」ように感じる瞬間がありますよね。
仕事が重なると、「全部すぐやらなきゃ」と焦ってしまうこともあります。
でも、そんなときこそ大切なのは、一度状況を確認して、やることを整理することです。
この記事では、看護師の仕事が一気に重なりやすい背景と、忙しいときに焦りすぎないための考え方を紹介します。
なお、実際の対応では患者さんの状態や勤務先のルール、その場の状況などによって優先すべきことが変わります。この記事では、具体的な医療行為の優先順位ではなく、忙しいときに仕事を整理するための一般的な考え方を扱います。
看護師の仕事はなぜ一気に重なる?
病棟では、「さっきまで少し落ち着いていたのに、急に忙しくなった」と感じることがあります。
もちろん毎日同じではありませんが、仕事が重なったように感じやすい背景にはいくつかの理由があります。
決まった時間帯に業務が集中しやすい
病棟では、時間を意識しながら進める業務があります。
そのため、ある時間帯になると複数の業務が重なり、「一気に忙しくなった」と感じることがあります。
そこへ記録や確認なども加わると、頭の中がやることでいっぱいになってしまうこともありますよね。
予定外の対応が入ることもある
勤務開始時に一日の流れを考えていても、すべてが予定どおりに進むとは限りません。
ひとつの仕事をしている途中で別の対応が必要になり、予定していた仕事が後ろへずれることもあります。
「次はこれをしよう」と思っていたところへ別の仕事が加わることで、仕事が一気に増えたように感じることもあるのです。
「全部今やらなきゃ」と感じてしまう
やることがいくつも見えると、
「これもやらなきゃ」
「あっちもまだ残ってる」
と、全部を同時に考えてしまうことがあります。
そうすると、実際の仕事量以上に「たくさんのことを同時に抱えている」と感じやすくなることも。
忙しいときほど、一度やることを整理してみることが大切です。
忙しいときこそ、まずやることを整理しよう
仕事が重なったとき、「全部やらなきゃ」と考えるだけでは、何から手をつければいいのかわからなくなることがあります。
そんなときは、まず目の前にあることを整理してみましょう。
今すぐ対応が必要なことを確認する
最初に、現在どんなことが起きていて、何への対応が必要なのかを確認します。
ここで大切なのは、この記事だけを基準に具体的な医療行為の優先順位を決めないことです。
患者さんの状態や勤務先の基準、その場の状況によって判断は変わるため、実際の勤務では職場のルールや適切な臨床判断を優先してください。
少し待てることを分けて考える
複数の仕事があると、すべてを「今すぐやること」として考えてしまいがちです。
状況を確認したうえで、今対応することと、その後に確認することを整理できると、目の前で取り組むことが見えやすくなります。
「全部」をひとつの大きな仕事として見るのではなく、一つずつ整理して考えてみましょう。
自分だけで判断しきれないときは確認する
忙しいときには、判断に迷うこともあります。
そんなときまで、一人ですべてを決めようとする必要はありません。
自分だけでは判断しきれないことがあれば、必要に応じて先輩や同僚、責任者などへ確認することも大切です。
特に経験の浅い時期は、施設ごとのやり方や判断基準で迷うこともあります。わからないまま抱え込まず、確認できる環境を活用しましょう。
一人で全部抱え込まないためにできること
忙しくなると、自分の目の前にある仕事だけで精いっぱいになってしまうことがあります。
でも病棟では、一人だけで働いているわけではありません。
自分の状況だけではなく、周囲の状況も確認しながら動くことが大切です。
周囲の状況を確認する
「手伝ってほしい」と思ったときでも、周囲も同じように忙しい場合があります。
反対に、自分が余裕のない状況でも、周囲には少し対応できる人がいるかもしれません。
自分の仕事だけを見るのではなく、可能な範囲でチーム全体の状況を確認することが、声をかけるタイミングを考えるきっかけになります。
必要なときは声をかける
「これくらい自分でやらなきゃ」
そう考えているうちに、仕事を抱え込んでしまうこともあります。
判断に迷っていることや、自分だけでは対応しきれない状況があれば、必要に応じて周囲へ声をかけましょう。
声をかけることは、単に仕事をお願いすることだけではありません。状況を共有したり、確認したりすることもチームで働くうえで大切です。
分担できることを整理する
複数人で対応できる状況では、それぞれが何をしているのかを共有すると、仕事を整理しやすくなることがあります。
「こちらを対応します」
「これは確認をお願いします」
というように、状況に応じて役割を確認します。
もちろん、実際の業務分担は勤務先のルールや資格、役割、そのときの状況に従うことが前提です。
忙しい時間帯に焦りすぎないための工夫
忙しい時間帯は、「次はこれ、その次はあれ」と頭の中がいっぱいになりやすいものです。
そんなときに意識したい、仕事を整理するための工夫を紹介します。
頭の中だけで全部覚えようとしない
やることが増えるほど、すべてを頭の中だけで管理するのは難しくなります。
勤務先で認められている方法を使って、必要なことを確認できるよう整理しておくのもひとつの方法です。
ただし、患者情報や個人情報を扱う場合は、必ず勤務先の情報管理ルールに従ってください。
一つずつ終わらせる意識を持つ
やることが5つ見えていると、5つ全部を同時に考えてしまうことがあります。
しかし実際に動くときは、目の前のことから一つずつ進めていく場面も多いでしょう。
状況を確認して順番を整理したら、今取り組んでいることへ意識を向ける。
「全部終わらせる」ではなく、「まず一つ進める」と考えると、やることを整理しやすくなります。
自分なりの仕事の流れを振り返る
忙しかった勤務のあとに、
「今日はどこで仕事が重なったんだろう?」
と振り返ってみるのもひとつの方法です。
毎回同じようにできるわけではありませんが、自分が焦りやすかった場面や、もう少し早く準備できそうだったことに気づくことがあります。
できなかったことを責めるためではなく、次の勤務を少し進めやすくするヒントを探すための振り返りと考えてみましょう。
「今日も忙しかった…」そんな勤務のあとに
仕事が一気に重なった日は、
「もっと上手にできたんじゃないかな」
と考えてしまうこともあります。
でも、予定外のことが重なったり、その日の状況によって仕事の流れが変わったりすることもあります。
そんな勤務のあとには、
- 状況を確認できたかな
- やることを整理できたかな
- 必要なときに周囲へ声をかけられたかな
- 一つずつ進められたかな
と振り返ってみてください。
全部できていなくても、次に活かせそうなことがひとつ見つかれば十分です。
忙しい勤務の日こそ、一日を乗り切った自分にも「今日もおつかれさま」と声をかけてあげたいですね🌸
「どうして仕事って同じタイミングで重なるの?」という看護師あるあるは、こはるワールドの4コマ「検温ラッシュ」でも描いています。

忙しいときほど、「全部やらなきゃ!」って頭の中がいっぱいになってしまいますよね。
そんな日は、全部を完璧にこなそうとするより、まず状況を確認して、できることから一つずつ。
そして、一人で抱えきれないときは周りに声をかけることも、チームで働く看護師の大切な仕事のひとつです。
今日も忙しい勤務、本当におつかれさまでした。次の勤務も、ひとつずついきましょう🌸


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